RIZINフェザー級王者・鈴木千裕は「最短」にこだわる「子どもたちが格闘家を目指すキッカケをつくりたい」
「キックとMMAの二刀流を目指す」と宣言し、初代KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王座と第5代RIZINフェザー級王座のベルトを持つ二冠王者・鈴木千裕。伝統派空手、キックボクシング、そしてブラジリアン柔術(茶帯)をバックボーンに持つ鈴木は、2023年11月4日にアゼルバイジャンで開催された『RIZIN LANDMARK 7』で、ヴガール・ケラモフを1RTKOで下し、第5代RIZINフェザー級王者に。またYouTubeチャンネルも運営しており、ファンとの交流も積極的に行なっている。
RIZINフェザー級王者の鈴木千裕 Photo by Ryosuke Hoshinaこの記事に関連する写真を見る
2021年7月18日、後楽園ホールで行われた初代KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級初代王者に輝いた鈴木千裕は、勝利者マイクで総合格闘技への再挑戦を宣言。2カ月後の2021年9月19日さいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN.30』で総合格闘技再起、及びRIZINデビューを果たした。
――MMAへの再起戦の対戦相手は、パンクラスで活躍しライト級王座の経験もある昇侍(しょうじ)選手でした。
鈴木千裕(以下同)「『秒殺で行ったるわ』と意気込んで行ったら、打ちのめされました。正直、下馬評は僕が圧倒的有利。だからといって、余裕があったわけでもなく過信もしなかった
でも、心のどこかでは『勝てるかも』と、ちょっとした自信というか自分への期待があったんですよね。
――鈴木選手は、試合の間隔が他の選手から比べると短いと思いますが、どうしてでしょうか?
「僕の中に人生、生き急いだほうがいいっていう哲学があって、とにかく『最短』にこだわっています。最短でチャンピオンにならなきゃいけない。
というのも、格闘技は30歳前後での引退が相場。22歳でRIZINデビューした僕は、23、4歳でチャンピオンになるのを目標にやってきました。そしてその後は、一番体が動く25~28歳で大活躍して、29、30歳ぐらいで引退。
大活躍できる年齢で、チャンピオンになっていないと、格闘技界の中心に立って掻き回せない。だから遅くても25歳までにチャンピオンになっていたいという思いから、最短にこだわっています」
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