2012.08.24

【柔道】メダルを逃した福見友子が試合後にもらした『悔恨の言葉』

  • 柳川悠二●文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by JMPA

初めての五輪出場となった福見友子だが、準決勝、3位決定戦で敗れ、メダル獲得はならなかった ロンドン五輪のメダリストが連日テレビに出演し、8月20日に行なわれたパレードには50万人が集まるなど、閉幕から10日以上が経っても五輪の熱は続いている。史上最多となる38個のメダルを獲得した日本選手団。当然のように珠玉の名言も数多く生まれたが、だからこそ強烈な印象として残っているのが、大会初日に柔道女子48キロ級の福見友子が発した悔恨の言葉だった。

「この日の悔しさは一生忘れることができずに、これからも生きていくと思います」

 福見は優勝候補の「大本命」と期待され、日本の金メダリスト第1号になることが有力視されていた。しかし準決勝で、北京五輪で谷亮子に勝利したドゥミトル(ルーマニア)に優勢負け。続く3位決定戦でも敗れ、メダルを逃してしまった。

 福見は谷に二度勝利(02年と07年の全日本選抜体重別選手権)したことがある唯一の日本人選手である。しかし代表には縁遠く、初めて世界選手権に出場したのは09年のロッテルダム大会だった(結果は優勝)。10年に谷が引退すると、浅見八瑠奈という新たな年下のライバルが出現し、福見は代表選考レースで遅れをとった。それでも5月の選抜体重別選手権で優勝し、27歳にして初めて五輪にたどり着く。

 ロンドン出発の直前、彼女はこのように話していた。

「ここまで私は遠回りしすぎてしまった。ロンドンは私の柔道人生の集大成。オリンピックの舞台で戦うためだけに私は柔道を続けてきました。ロンドンで燃え尽きたい。そして金メダルを持ち帰ります」