ナイキがジョーダンを超える「生涯契約」をレブロンと結んだ裏事情 (6ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

(10)ダンク最新事情。次の時代を担う「王者」は誰だ!
 
 長年、マンネリ化が叫ばれていたダンクコンテスト。昨年は彗星の如く現れたザック・ラビーン(ミネソタ・ティンバーウルブズ/PG)が長い滞空時間を存分に発揮したダンクで「ビンス・カーター以来の衝撃!」と称され、栄えある新ダンク王となった。

  ラビーンは今年2月のスラムダンクコンテストも制し、マイケル・ジョーダン(1987年~1988年)、ジェイソン・リチャードソン(2002 年~2003年)、ネイト・ロビンソン(2009年~2010年)に続く、史上4人目の連覇を達成。しかし、ラビーン以上に今年のダンクコンテストを沸か せたのは、準優勝のアーロン・ゴードン(オーランド・マジック/PF)だ。

 ファンの度肝を抜いたのは、決勝ラウンド2本目にゴードンが見せたダンク。助走をつけたゴードンは、マスコットが頭上に掲げたボールを片手で掴むと、同時に「パイクジャンプ(※)」でマスコットを飛び越え、さらにボールを両足の下をくぐらせてダンクを叩き込むという離れ業をやってのけたのだ。

※パイクジャンプ=両足を揃えながら前方に突き出して跳ぶジャンプ。閉脚屈伸跳び。

『ESPN』 によると、マスコットの高さはおよそ7フィート7インチ(約231cm)で、その高さを走り高跳びのバーに想定すると、ロンドン五輪の銅メダルの記録にな るとのこと。今すぐゴードンに背面跳びを覚えさせて、リオ五輪に送り込むべきではないだろうか......。冗談はさておき、今年のダンクコンテストは「至上最 高」の呼び声も高い。ラビーンは21歳で、ゴードンはさらに若い20歳。来年のダンクコンテストで、ぜひ再戦が実現することを願うばかりだ。

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