【F1】角田裕毅の「レース勘」は鈍っていなかった 2026年型マシンへの適応力、成熟した走り......中堅チームが欲しがる可能性も (2ページ目)
【一時は9位も届きそうな展開】
角田自身も、ここまでスムーズに2026年型マシンに適応できるとは思っていなかったという。
「去年のアブダビGPから8カ月間、ずっとレースをしていなかったので、まずは楽しもうと思って臨みました。
走ってみればアドレナリンが湧き出るのを感じましたし、ほかのドライバーたちが何をしているのか、自分が何位なのか、といったようなことは気にせずに、どこをさらに改善できるか、自分のことだけに集中していました。
そのプロセスも、ものすごく楽しみました。正直に言って、予想していたよりもずっと素早く適応することができたと思います。その点に関しては、すごく満足しています」
言うは易く、行なうは難し──。それをしっかりとやりきれたことに、角田の大きな成長が見えた。
決勝では、前方にいるリンドブラッドをアシストしつつ、自身も入賞を目指すつもりでいた。しかし、リンドブラッドが黄旗違反でペナルティを受けて後退したため、角田にポイント争いのチャンスが巡ってきた。
チーム一丸となって角田のポイント獲得をサポートし、リンドブラッドも第1スティントを長く引っ張ってガスリーを抑え込み、角田をアシストした。
2回目のピットストップを終えて、角田は9位フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)の10秒後方にいた。アロンソよりも10周分フレッシュなタイヤで、残り28周。タイヤ差を生かして逆転できれば、9位浮上も見える展開だった。
しかし角田のペースは、中団グループ最上位のアウディやアルピーヌに比べるとやや振るわず、苦戦を強いられた。結果的にガスリーに抜かれ、入賞のチャンスを逃してしまった。
2026年型マシンにうまく適応してみせた角田だったが、2026年型タイヤのロングランについては、まだ十分につかみきれてはいなかった。昨年までのタイヤとは特性が異なり、マシン特性が変わったこともあって、タイヤマネージメントも従来とは異なるアプローチが求められたからだ。
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