F1フォトグラファーが明かすフェルスタッペン、アロンソらの素顔「撮影できて幸せ」 (2ページ目)
【彼を撮ることができて幸せ】
熱田 カメラマンやファンにあまりサービスをしませんが、それも彼らしくて好感を持っています。ハミルトンみたいに表彰台の上でポーズをとったり、シューマッハみたいにジャンプしたりしなくてもいいんです。コース上で圧倒的な強さを見せてくれれば、それでいいんです。でもチャンピオンが決まった時ぐらいは満面の笑顔を見せてほしいよね(笑)。
F1レースを500戦以上撮り続けている熱田護氏 撮影/五十嵐和博この記事に関連する写真を見る桜井 ハンガリーGPの優勝時、表彰台のセレモニーが終わったあとにレッドブルのスタッフが集まって記念写真を撮影していました。その時にフェルスタッペンのオフィシャル写真を撮っているカメラマンがいたのですが、彼はレンズに向かってヒョイと軽く手を上げておしまいでした。普通だったら2〜3秒くらいはポーズをとったりするものですよね(笑)。
ただ、前半戦の最後2戦は表情がほぐれてきている感じがしますね。チャンピオンが確実になって余裕なのか、表彰台で笑みを浮かべるシーンが増えてきました。
F1やフェラーリの公式フォトグラファーも務めてきた桜井淳雄氏 撮影/五十嵐和博この記事に関連する写真を見る熱田 レッドブルのガレージを見ていると、フェルスタッペンはメカニックやエンジニアとよく話していますし、自分のチームをつくっている感じがしますね。何もすることがないような時は、ガレージ裏でスタッフたちとバカ話をして笑ったり、冗談を言い合ったりしています。
僕たちメディアに対してはあっさりしていますが、勝ちにこだわる執念は人一倍。何が何でも勝ってやるという気迫は毎戦、毎周、撮影していても感じる。あの若さ(25歳)で、これだけの速さと強さを兼ね備えた、完成度の高いドライバーは見たことがない。彼を撮影することができて幸せだし、どんどん強くなってほしいです。
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