アロンソのすごさとホンダへの期待をアストンマーティンのエンジニア松崎淳が語る! (3ページ目)

  • 熱田 護●取材・文 text by Atsuta Mamoru
  • photo by Atsuta Mamoru

【ホンダと一緒にタイトル獲得へ】

ーー今シーズンのアストンマーティンは開幕から好調で、コンストラクターズランキングでレッドブル、メルセデスに次ぐ3位で前半戦を終了しました。シーズン当初、ここまでの成績を予想されていましたか?

 昨年の自分たちのクルマと比べると、大きくパフォーマンスが向上していることは数値では確認できていました。ただ、実際に他チームのクルマと比べると、どんなポジションになるのかはまったくわかりませんでした。いざシーズンに入ってみて、私個人の感想を正直に言うならば、かなり驚きましたね。

ーーただシーズン中盤に入り、各チームのアップデートが進み、アストンマーティンのポジションが相対的に下がってきています。それはどのように感じていますか?

 他のチームの開発が進んできて、だいぶ近づいてきていますね。ここからシーズン後半に入りますが、また上のポジションに戻れるように頑張りたいと思います。

ーーアストンマーティンといえば、今年6月に2026年からホンダのPU(パワーユニット)の独占供給を受けると発表されたことも大きなトピックスでした。もうホンダとディスカッションなど始まっているのですか?

 顔合わせだけありました。今はチームの上層部が話を進めている状況のようです。

ーー松崎さんは日本人としてホンダと組むことに関してはどんな気持ちを抱いているのですか?

 アストンマーティンとしての目標はワールドチャンピオンを獲ることで、そこに向かってチームは着実に前に進んでいます。

 個人的には、日本製のPUで目標を達成できればなおさらうれしいですし、ホンダの皆さんと一緒に楽しみながらタイトルを獲得できたらいいなと思っています!


【プロフィール】
松崎 淳 まつざき・じゅん
ブリヂストンのチーフ・エンジニアを経て、2011年からフォース・インディアに加入しシニアタイヤエンジニアに就任。現在はアストンマーティンのチーフタイヤパフォーマンスエンジニア。

プロフィール

  • 熱田 護

    熱田 護 (あつた・まもる)

    フォトグラファー。1963年、三重県鈴鹿市生まれ。2輪の世界GPを転戦したのち、1991年よりフリーカメラマンとしてF1の撮影を開始。取材500戦を超える日本を代表するF1カメラマンのひとり。

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