安藤勝己の「3歳牝馬番付」 稀に見る大混戦のなか「大関」「横綱」に選定したのは? (2ページ目)
横綱:スターアニス(牝3歳)
(父ドレフォン/戦績:4戦2勝、2着1回、着外1回)
小倉の芝1200m戦(6月29日)でデビューした同馬。勝ち上がった未勝利戦(7月12日)も同じ舞台だった。通常、クラシックを狙うような馬は、こうした短い距離からは使い出さないもの。そういう意味では、最初は陣営もそこまで大きな期待を抱いていなかったのかもしれない。
その点ではやや疑問を感じる部分もあるが、2歳女王決定戦となるGI阪神ジュベナイルフィリーズ(12月14日/阪神・芝1600m)を制したことは評価しないわけにはいかない。
実際、阪神JFの内容はよかった。「すごい」というほどではないものの、レース巧者ぶりが際立っていて、確実に脚を使える安定感がこの馬にはある。勝ち時計も1分32秒6のレースレコードタイと優秀。それら総合的な評価から、この馬を「横綱」とした。
阪神JFを勝ったことで間隔をたっぷり取って、過去好成績を残している"ぶっつけローテ"で桜花賞に向かえるのもプラス要素。折り合い面で難しいところを出さなければ、阪神JFと同じ舞台で行なわれるクラシック第1弾でも勝ち負けは必至だろう。
ただ、クラシック第2弾のオークスはどうか。そもそも初陣が1200m戦だったことを思うと、距離的に2400m戦は厳しいように感じるが......。
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今年の3歳牝馬は当初有力視されていた馬たちが、ケガやアクシデントなどで戦列を離れてしまったり、順調さを欠いた状況を強いられたりしている。それもまた、大混戦の一因となっていることは間違いない。
ともあれ、春のクラシックで中心になるのは、ここに挙げた面々だろう。どんな戦いが繰り広げられるのか、注目である。
この記事に関連する写真を見る安藤勝己(あんどう・かつみ)
1960年3月28日生まれ。愛知県出身。2003年、地方競馬・笠松競馬場から中央競馬(JRA)に移籍。鮮やかな手綱さばきでファンを魅了し、「アンカツ」の愛称で親しまれた。キングカメハメハをはじめ、ダイワメジャー、ダイワスカーレット、ブエナビスタなど、多くの名馬にも騎乗。数々のビッグタイトルを手にした。2013年1月31日、現役を引退。騎手生活通算4464勝、うちJRA通算1111勝(GI=22勝)。現在は競馬評論家として精力的に活動している。
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