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【競馬予想】ジャパンカップはキレ味勝負 超ド級の穴馬が高額配当を演出か (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

 よくも悪くも日本らしい高速馬場。外国馬にはラクな条件ではありません。ディープインパクト産駒という血統的な裏づけがあるオーギュストロダンにしても、力の要る欧州の馬場での実績がほとんど。過大評価は禁物でしょう。ほか、道悪のGI宝塚記念(6月23日/京都・芝2200m)を勝ったブローザホーン(牡5歳)のような、時計がかかったほうがいいタイプも(今の馬場は)向かないと思います」

 そうした点を踏まえて、坂本記者は2頭の穴馬候補を推奨する。1頭目はなんと、GI実績が最も乏しいシュトルーヴェ(せん5歳)だ。

「実績的にはGII2勝と見劣りますが、今年に入ってから3勝クラス、GII日経賞(3月23日/中山・芝2500m)、GII目黒記念(5月26日/東京・芝2500m)と3連勝。その勢いと充実ぶりは無視できません。

ジャパンカップでの大駆けが期待されるシュトルーヴェ photo by Sankei Visualジャパンカップでの大駆けが期待されるシュトルーヴェ photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る 前走では、初のGI挑戦となった宝塚記念で11着と大敗しましたが、内容的に度外視していい一戦と見ています。というのも、パトロールビデオの映像を見てもらえばわかると思うのですが、最内の1枠1番発走から終始馬場の悪い内を走らされて、向こう正面でも外のいいところを走れずにいました。

 ほかの馬と同様、直線では外へ、外へと進路を取ろうとしていましたが、そのときにはもうガス欠。まったく伸びませんでした。11着という結果も、道悪馬場が向かなかった、と判断していいレースだったと思います。

 翻(ひるがえ)って、これまでの戦績が示しているように、決め手勝負になったレースでは非凡なキレ味を発揮。好結果を残しています。目黒記念では斤量58.5kgを背負いながら、4角10番手から外に持ち出すとグングン加速して、上がり32秒9をマーク。前を行く馬たちをまとめて差しきって見せました。

 今回はその時と同じ東京コース。キレ味比べの勝負となれば、上位に食い込む可能性を十分に秘めていると思います」

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