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「マカヒキに近い」ヨーホーレイク。
一族悲願のGI奪取は果たせるか

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

厳選!2歳馬情報局(2020年版)
第3回:ヨーホーレイク

 現役時に一世を風靡した名馬が、種牡馬や繁殖牝馬となったあとも、多くの活躍馬を送り出し、改めて注目されることはよくある話。一方で、現役時はパッとしなかった馬が、引退後、とりわけ繁殖牝馬になってから、優れた子どもを出し続けて脚光を浴びることがしばしばある。

 そんな、引退後に名を挙げた母を持つ馬が、まもなくデビューを迎える2歳馬にいる。栗東トレセンの友道康夫厩舎に所属するヨーホーレイク(牡2歳/父ディープインパクト)である。

 母は、クロウキャニオン。現役時代は1勝しか挙げていないものの、繁殖牝馬となってからは、好成績を挙げる産駒を毎年のように出してきた。今や、競馬ファンにとっては、馴染みの存在。とにかく「ハズレがない血統」と評され、まさに引退して母になってから、その名を馳せた1頭と言える。

 実際、彼女はこれまでに11頭の子どもを世に出して、皆、勝利を挙げている。重賞戦線で活躍した馬も多く、2008年生まれのボレアスは、GIIIレパードS(新潟・ダート1800m)を制覇。地方交流重賞のダートGIでも、2着と好走している。

 2009年生まれのマウントシャスタも、デビュー2連勝のあと、GIII毎日杯(阪神・芝1800m)で2着と健闘。その後、GII神戸新聞杯(阪神・芝2400m)でも3着と善戦している。

 クラシックの栄冠に最も近づいたのは、2010年生まれのカミノタサハラ。前哨戦のGII弥生賞(中山・芝2000m)を勝って、GI皐月賞(中山・芝2000m)でも4着と奮闘した。

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