新潟記念は高配当が多発。夏最後の大花火はディープ産駒で打ち上げだ (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 今回は、およそ3カ月半の休養でリフレッシュ。帰厩後は、攻め馬でも暑さをものともしない活気ある動きを見せており、仕上がりは申し分ありません。

 新潟の外回り芝2000mという舞台なら、序盤はゆったりと流れやすく、追走が楽になる可能性が高いため、持ち味を発揮しやすいはず。左回りというのも、好条件です。

 秋の大目標は、GIエリザベス女王杯(11月10日/京都・芝2200m)とのこと。収得賞金を考えれば、確実に出走できるとは限らないので、ここできっちりと賞金を加算しておきたいところです。そういう意味でも、勝負気配を感じています」

 大西記者ももう1頭、ブラックスピネル(牡6歳)を穴馬候補に挙げた。前走のGIII七夕賞(7月7日/福島・芝2000m)では14着と大敗を喫したが、はたして巻き返しはあるのだろうか。

「七夕賞では、ハナに行かずに好位からの競馬を展開。結局、直線でも伸び切れず、14着と惨敗しました。その結果を見ても、現状では(ハナに)行き切ったほうが持ち味は生かせるように思います。とくに今回は徹底した先行型の馬が不在。逃げる競馬が十分に可能です。

 新潟の芝2000mは、3走前のGIII新潟大賞典(4月29日)で経験。その時は、ハナを切って5着に粘りました。同じ左回りの芝2000m戦では、年明けのオープン特別・白富士S(1月26日/東京・芝2000m)で逃げ切り勝ち。条件的にもまったく問題ないでしょう。

 今回は乗り替わりとなりますが、同馬の持ち味をよく知る松若風馬騎手が鞍上を務めます。このコンビで勝ち鞍もあり、マイナス要素はありません。気分よくマイペースで運ぶことができれば、押し切りがあっても驚きませんよ」

 夏休みの最後に、どデカイ花火を打ち上げるのは、どの馬か。その候補がここに挙げた4頭に中にいるかもしれない。

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