今年だけ荒れる阪神大賞典。穴党記者の4頭でトクトク馬券の組み合わせ (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 実際に速い決め手勝負になった場合、クリンチャーはまさに「危険な人気馬」と指摘するのは、スポーツニッポンの小田哲也記者だ。

「クリンチャーはここに来て力をつけているのは確かですが、京都記念の勝利は、馬場に泣いて、折り合いを欠いたレイデオロの"自爆"があってのもの。極端なヨーイドンの競馬になれば、やはりクリンチャーには疑問符がつきます」

 こうした注意点を踏まえたうえで、松田記者はサトノクロニクル(牡4歳)を一番手に指名した。

決め手勝負になれば、十分に出番があるサトノクロニクル決め手勝負になれば、十分に出番があるサトノクロニクル「サトノクロニクルは、昨年2月の水仙賞(中山・芝2200m)で上がり33秒7という末脚を使って2着に突っ込んできたように、今年のメンバーの中では屈指の決め手を持っています。昨秋の菊花賞こそ10着に敗れましが、特異な不良馬場の競馬でしたから、参考外と考えていいでしょう。

 2走前のチャレンジC(12月2日/阪神・芝2000m)では、3歳ながら古馬を破った素質馬。さすがに前走の有馬記念(12月24日/中山・芝2500m)では、古馬一線級相手に屈したものの、猛威を振るう明け4歳世代の中でも、上位の潜在能力があるはずです。上がり勝負の展開になれば、一発があってもおかしくありません」

 サトノクロニクルについては、吉田記者も推奨する。

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