アンカツ流序列に驚いた。皐月賞、ダービーが見える「3歳牡馬番付」 (2ページ目)

  • 新山藍朗●構成 text by Niiyama Airo
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

横綱:レイデオロ(牡3歳)
(父キングカメハメハ/戦績:3戦3勝)

 この世代の競馬を昨年から見てきて、「こいつがクラシックを勝つんじゃないか」と思ったのは、この馬だけ。とにかく、レースがうまい。操縦性も高そうだよね。

 前走のホープフルS(2016年12月25日/中山・芝2000m)も、前々走の葉牡丹賞(2016年12月3日/中山・芝2000m)も、この世代のトップクラスと戦って、正攻法のレースをして堂々と勝っている。こういう馬は強いよ。

 自分が現役時代に騎乗していたオヤジ、キングカメハメハにも似ている。ディープインパクト産駒みたいに、キューンと切れるんじゃなくて、追い出してからグングンと迫力たっぷりに伸びてくる。その辺は、本当にオヤジそっくり。

 でも、今年はまだ一度もレースを使っていない。そういう意味では、状態面に不安がある。普通は、本番前にどこかのトライアルを使うものだからね。それなのに使わなかったということは、どこかにまだ心配なところが残っているからなのか......。

 仮にそうだとして、状態が整っていない中で、それでも皐月賞でいい競馬をするようなら、ダービー(5月28日/東京・芝2400m)はこの馬で決まりだろうな。

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