オトコ勝りの「怪物娘」も出現。超ハイレベルな2歳牝馬ランキング (6ページ目)

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市丸氏
「レーヌミノルは、小倉2歳Sが強すぎました。6馬身差の圧勝は、逆に距離不安をうかがわせるレース結果になってしまったと思います。そのうえ、距離が伸びた京王杯2歳S(11月5日/東京・芝1400m)で、牡馬相手とはいえ、2着に敗れてしまったことが、一層印象を悪くしてしまいました。しかし、この馬の先行力はこの世代ではかなりのもの。先頭で4角を回っていけば、マイル戦でも相当粘れるのではないでしょうか」

吉田氏
「ジューヌエコールは、クロフネ産駒らしいパワーを感じさせる490kgの馬体。デイリー杯2歳Sで良馬場の瞬発力勝負に対応したことで、単なるパワータイプではないことを証明しました。(母父)アグネスタキオンの肌にクロフネというのは、ロマンを感じさせる同期配合。このニックスで柔らかいつなぎの子が出たのは、結構レアかもしれません。精神面がドシッとしており、使うごとに馬体も締まって、競馬の幅が出てきました。それこそ、センスのよさがなせるわざ。おかげで、爆発力では上位陣にやや見劣る印象はあっても、持ち味のスピード持続力を駆使して3連勝。その結果には、納得です」

 期待の膨らむ実力馬がズラリとそろう2歳牝馬。来春のクラシックを占ううえでも、まずは2歳女王決定戦の行方を注視したい。

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