好成績にも不満を見せる松山英樹を、米メディアはどう見ているか (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by Getty Images

 松山の言う納得できるプレーというのは、「自分が納得できるショット、パットを打つ」ということだ。ただ、今季はそれがほとんどできなかった。ゆえに、最後まで不満な表情を見せていた。

「今季はずっとショットが悪かった。自分が納得できるショットが打てたのは1回だけで、それは(4位に終わった)全米プロ選手権。その前は、いつかわからない。優勝した(2月のウェイスト・マネジメント・)フェニックスオープンも、パットがよかったから。今週は、ショットが最後までどうにもならなかった。こんなショットじゃあ、(次戦の日本オープンも)憂鬱ですね。林から(打つことになる)ばかりですよ」

 とはいえ、今年1年の松山の成績を振り返ると、実はショットの精度の高さが際立っていた。ティーショットのスコアへの貢献度を表すストロークゲインは.527でツアー17位。ティーからグリーンまでのショット全体では1.315と、これはツアー6位という高さである。

 逆にパットの貢献度は、マイナス.025で103位。この数字を見れば、明らかにショットはいいけれども、パットが入らないという図式だ。しかしながら、松山本人の感触はまったく違って、とても不思議な回答だった。

「そんな感じはしないんですよね。パットが足を引っ張っているというのは、シーズン途中くらいだけ。スタッツ(成績)で見るほど、そんなに悪いのかなぁと思う。自分はショットのほうが足を引っ張っている感じがするんだけど......」

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