ウルグアイ代表では裏目に 「狂気のリーダー」ビエルサは「論理」で周囲を巻き込んでいった (4ページ目)
ビエルサはただの戦術オタクではない。内奥に激しさを持つ。その言葉は、選手やスタッフを掌握するだけの力があるのだ。だが......。
北中米ワールドカップでは、自慢のロジックが選手を掌握しきれなかった。彼にとっては論理がすべてで、それが伝わらなかったことが、失敗につながっている。だから、自らを「有毒」とまで言った。
ただ、ビエルサが多くの指導者を啓発したのは間違いない。それには値札がつけられないほどの価値がある。やはり彼は「狂気のリーダー」だ。
マルセロ・ビエルサ
1955年、アルゼンチン・ロサリオ生まれ。ニューウェルス・オールドボーイズで現役生活を送るが25歳で引退。1990年、同チームの監督に就任したのを皮切りに、アトラス、クルブ・アメリカ、ベレス・サルスフィエルド、エスパニョール、アルゼンチン代表、チリ代表、アスレティック・ビルバオ、マルセイユ、ラツィオ、リール、リーズ、ウルグアイ代表などの監督を歴任。
著者プロフィール

小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
4 / 4

