レスターがマンCを粉砕。岡崎慎司は名将ペップの戦術をこう見ていた

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 レスター・シティが国内リーグ戦で6試合ぶりに勝利した。直近5試合の成績は未勝利の3敗2分。低空飛行を続け、降格圏に2ポイント差の16位まで順位を落としていた。11月からの成績に限定しても、公式戦7試合で1勝4敗2分。リーグ優勝を遂げた昨季の力強さは、まったくと言っていいほど影を潜めていた。

マンチェスター・シティ戦で岡崎慎司は78分から途中出場マンチェスター・シティ戦で岡崎慎司は78分から途中出場 こうして迎えたのが、12月10日のマンチェスター・シティ戦だった。当然のようにレスターの苦戦が予想されていたが、フタを開けてみると前半5分までに2ゴールを奪取。さらに2ゴールを加点し、4-2で快勝した。

 内容を見ても、昨季のレスターを彷彿とさせる迫力が備わっていた。公式戦の過去16試合でゴールのなかったFWジェイミー・バーディーがハットトリックを決め、FWイスラム・スリマニが2アシスト、MFリヤド・マフレズも柔らかいボールタッチから1アシストと、アタッカー陣が揃って活躍した。とりわけ、高速カウンターからバーディーがネットを揺らした3点目には、レスターの持ち味が凝縮されていた。

 ただし、完全復活と手放しで喜べないのも事実で、マンチェスター・Cのもろさが散見された一戦でもあった。特に、堅牢さがまるでなかったのが守備陣。採用した3バックシステムが機能せず、前半はレスターの突破をことごとく許した。

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