純正イタリア人チーム化が進むミラン。
となると本田圭佑の立場は... (2ページ目)
一方のスソは右サイドアタックにおいて、スピードと左足を駆使して、自らもゴールすれば、前線に絶好のクロスを出しゴール前の仲間にも得点させる。ここまでの記録は5ゴール、5アシスト。監督やチームメイトの信頼に足る活躍ぶりである。昨シーズンの半年間のジェノアへのレンタルが彼を大きく変身させたようだ。
今のミランにまだ足りないものがあるとしたら、それは試合中の集中力の持続だろうか。モンテッラは試合後こう述べている。
「95分間の持続力を我々は持たなければならない。今のミランが目指しているのは、試合においても練習においても常に成長し続けることだ。持続力という点において、我々はもっともっと改善できるはずだ」
昨シーズンまでの不調が嘘のように、名門にふさわしいチームに復活したミランだが、このチームの目を引くことのひとつはその平均年齢の低さである。今回のエンポリ戦ではなんと平均23歳と5カ月。ミランのここ30年の歴史の中でも最も若いチームだ。
そして、もうひとつ特徴的なのがイタリア人選手の多いこと。この日のスタメンは11人中なんと7人がイタリア人(ジャンルイジ・ドンナルンマ、マッティア・デ・シリオ、アレッシオ・ロマニョーリ、イニヤツィオ・アバーテ、ボナヴェントゥーラ、マヌエル・ロカテッリ、ジャンルカ・ラパドゥーラ)である。
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