セザール・サンパイオ、北中米ワールドカップの日本とブラジルを評す「日本は大会を通して成長していた」 (2ページ目)
【ブラジルは能力を発揮できずに敗退】
──森保監督が長期間にわたって日本代表を指揮してきたことは、日本のメリットになっていたと思いますか?
「森保監督は素晴らしい仕事をしてきたよ。2018年からチームを率いているから、自分が求める役割にはどの選手を選べばいいかわかっているし、さまざまな局面ごとに主力選手たちに何ができるかもわかっている。そして選手たちも、自分たちの役割を非常によく理解している。
ワールドカップではそれが大きな違いになるし、そういう詳細を修正していくには時間が必要なんだ。グループステージでは、そうして培ってきた強みを見せていたよね。日本のサッカーはダイナミックだった。選手たちは運動量が非常に豊富で、技術的なクオリティも高い。流動性とテンポもいいね。そうしたプレースタイルに磨きがかかっていたと思う。
今や日本人選手たちは、欧州の主要リーグでも模範的な主力になっているし、選手たちがそこで得たものを日本代表に還元している」
──一方、今大会のブラジルはどうでしたか?
「ラウンド16のノルウェー戦で、ブラジルは能力を発揮できずに敗退した。ワールドカップでは、チャンスを逃してはいけない。ブルーノ・ギマランイスのPKやエンドリッキのシュート、それにヴィニシウス・ジュニオールにも先制するチャンスがあったけど、それらを活かせなかった。
相手エースの(アーリング・)ハーランドは、それまでの試合でもっといいプレーを見せていたが、あの日はそれほどでもなかった。なのに結局、2ゴールを決めさせてしまった。ノルウェーは1点を決めたあと、それほどプレッシャーをかけてこず、ブラジルに攻撃を仕掛けさせていた。そのうえで、数少ない機会に攻撃に転じて2点を奪ったんだ。これほど強い相手に対して、2点差を覆すのは難しいよ。ネイマールのPKで1点は返したけどね」
──ブラジルの問題は何だったのでしょうか。
「カルロ・アンチェロッティが監督に就任してからまだ1年、好不調のムラのある状態でワールドカップに突入した。先発の11人も決まっておらず、大会中にも多くの変更を加えながら対応していくことになった。ロドリゴやエステヴァンのような、重要なアタッカーの負傷による不在もカバーしきれていなかった。
でも、アンチェロッティ監督は長年、欧州のトップレベルで戦ってきた指揮官だし、その間もトップレベルのブラジル人選手たちを指導してきた。今後は2030年大会に向けて、より多くの時間を有効に使い、彼の信念に基づいた世代交代を進め、よりよい仕事をしてくれることを願っている」
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