「多摩川クラシコ」は成功 だが地元民だけが楽しむお祭りと化したJリーグに未来はあるか (4ページ目)
Jリーグは、欧州組が9割近くを占める日本代表とは真反対の関係にある。代表チームとJリーグ、それぞれで展開されるサッカーは価値観的には別の競技に見える。Jリーグ出身の指導者では日本代表監督は務まりにくいと考える理由でもある。森保一監督に懐疑的になる理由であり、川崎の鬼木達監督には次期代表監督は難しいだろうと考える理由でもある。
Jリーグのチェアマンには、Jリーグの行く末をもっと心配してほしいものである。
著者プロフィール
杉山茂樹 (すぎやましげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。
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