サンフレッチェ広島は今季もやりそうだ 相手を動かしスペースを突いてゴールを決めた見事な連係に注目

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question 
東俊希にボールが渡る瞬間、森島司はどのように動いたか?

 Jリーグ第4節、ガンバ大阪対サンフレッチェ広島が行なわれ、2-1で広島が勝利。広島はルヴァンカップから続いて公式戦2連勝、リーグでは今季初勝利を収めた。

 試合はキックオフ直後から動いた。前半2分、広島が自陣深くからクリアボールを蹴ると、そこからのカウンターでナッシム・ベン・カリファが早々と先制点を挙げる。

 幸先のいい広島だったが、そこからG大阪が徐々に落ち着きを取り戻し、拮抗した展開となった。すると後半25分、宇佐美貴史が個の力で同点弾を決め、ゲームは振り出しに戻る。そしてアディショナルタイム4分、広島がPKを獲得し、満田誠が決めて2-1の勝利となった。

 今回は、広島の先制のシーンを取り上げる。

 前半2分、広島がカウンターから左サイドで森島司がボールを受けて起点を作る。ボールは佐々木翔に戻され、ライン際に開いた東俊希に展開された。

左サイドの東俊希にボールが渡った次の瞬間、森島司はどこへ動いたか左サイドの東俊希にボールが渡った次の瞬間、森島司はどこへ動いたかこの記事に関連する写真を見る 次の瞬間、森島は前の状況を見てどのように動いたか、というのがQuestionである。

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プロフィール

  • 篠 幸彦

    篠 幸彦 (しの・ゆきひこ)

    1984年、東京都生まれ。編集プロダクションを経て、実用系出版社に勤務。技術論や対談集、サッカービジネスといった多彩なスポーツ系の書籍編集を担当。2011年よりフリーランスとなり、サッカー専門誌、WEB媒体への寄稿や多数の単行本の構成を担当。著書には『長友佑都の折れないこころ』(ぱる出版)、『100問の"実戦ドリル"でサッカーiQが高まる』『高校サッカーは頭脳が9割』『弱小校のチカラを引き出す』(東邦出版)がある。

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