名将・風間監督は就任したが...。
名古屋は1年でJ1復帰できるのか? (2ページ目)
J2(全42試合)はJ1(全34試合)に比べて試合数も多く、1シーズンの日程が過密だ。2月26日に開幕し、以降、1週間に1試合を超えるペースで11月まで試合をこなしていかなければならない。
J1であれば、日本代表の試合があるときにはリーグ戦が中断されるが、J2は息つく暇もなく試合が続く。一度リズムを崩せば、立て直すきっかけをつかむのは難しい。1年でJ1に復帰するクラブが、思いのほか少ないことの理由はここにあるだろう。
また、名古屋にとっては、メンバーが大幅に入れ替わったことも不安要素のひとつだ。玉田圭司(←セレッソ大阪)、佐藤寿人(←サンフレッチェ広島)など、実績のあるベテランを補強はしたが、昨季の主力がごっそりと抜け、チームはすっかり土台を失ってしまった。
2008年のサンフレッチェ広島、2010年の柏レイソル、2011年のFC東京、2013年のガンバ大阪など、「まさかのJ2降格」から1年でJ1に復帰できたクラブは例外なく、J1で上位を争えるほどの戦力を維持することで、J2で力の差を見せつけた。
昨季の清水エスパルスにしてもそうだ。大前元紀、鄭大世という「超J2級」の2トップを引き留め、J2を戦っている。過去の例に照らせば、名古屋の現状はやはり危ないと言わざるをえない。
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