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【サッカー日本代表】ジャーメイン良が描く30歳からの未来像「海外は現実的じゃない。3、4年はトップフォームでやれる」 (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei

【代表はレベルアップできる場所】

── 1トップができる選手がほかにいない状況で、ほぼ試合に出ずっぱりの状態でした。

「ピッチに立つことは選手として幸せなことなので、あまりそこを言い訳にはしたくないです。だけど、少なからずシーズンの初めの頃よりはパフォーマンスが落ちてしまったので、多少は影響があったのかなと」

── チームが変われば、求められるものも変わってきます。そのあたりで難しさを感じることはありますか。

「タスクはかなり多くなりましたね。一番前で守備をしつつ起点にもなるというのは、どのチームでも求められることです。ですけど、その基準がかなり高くなっているとは感じます。ただ、そこをクリアしなければ試合には出られないですから、得点を取ること以外の部分もしっかりとやっていかなければいけないと思っています」

── 自分のパフォーマンスをうまく出せていない、もどかしさを感じていますか。

「前半戦に関して言えばありました。だけど、代表に行ったことで感覚が変わったというか、いい状態で戻ってこられたんですよね。戻ってきた最初の新潟戦はかなりいいフィーリングでプレーできましたし、トレーニングもいい状態でやれているので、その意味でもE-1は自分にとっていい大会だったと思っています」

── あらためて代表について聞くと、E-1選手権を経験したことによって、意識や目標設定に変化が生まれてきたところはありますか。

「これは僕だけじゃなくて、チームに帰ってきて最初の練習やゲームに取り組むと、代表を経験した選手は判断のスピードやインテンシティが高まっているように感じます。約1週間の活動期間でしたけど、やっぱりレベルアップできる場所なんだというのを、あらためて感じましたね。

 だからもう一度、呼ばれたいっていう思いは強くなっています。今回は国内組だけでしたけど、海外組がいる代表のなかに入れたら、どれだけレベルアップできるのかと思うと、楽しみですね」

── かつて一緒にプレーしていた選手も何人かいますよね。

「(板倉)滉とは仙台で1年間、一緒にやっていました。守田(英正)は流通経済大の同級生です。あとは三笘(薫)と旗手(怜央)は大学選抜で一緒でした」

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