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【サッカー日本代表】ジャーメイン良が描く30歳からの未来像「海外は現実的じゃない。3、4年はトップフォームでやれる」 (2ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei

【J1で点を取っていける自信】

── ある程度年齢を重ねたなかで、プレースタイルを変えることに不安はなかったですか。

「そもそも、大した実績はなかったですから。今までのスタイルに未練はなかったです。むしろ、新しいスタイルを自分のモノにして、ここからブレイクしていこうという思いだけでしたね」

── その年(2023年)は9ゴールを挙げてJ1復帰に貢献し、翌年はJ1で19ゴールを記録して大ブレイクを果たします。昨年のパフォーマンスをあらためて振り返ると?

「2023年はシーズン最後のほうに大きめのケガをしてしまって、早めにリハビリに入ることになったんです。全治3カ月ぐらいだったので、翌年のJ1開幕にはギリギリ間に合うくらいの状況でした。

 ただ、リハビリ期間のトレーニングはかなり強度を高くできたので、それがすごく自信になったんです。開幕前は『10点は取れるな』と思っていたんですよ。昨年J2だったとはいえ、結果を出せたという手応えはありましたから。

 J1には、自分のスタイルが変わっていることを知らない選手も多くいる。そう思ったので、長身の(マテウス)ペイショットの周りでコソコソしていたら10点くらいは取れる、というイメージはありました。

 実際に第2節の川崎戦で4点取れて、これはやっていけるなと。さすがに4点は想定していなかったですけど、シーズンを通して点を取っていけるという自信にはなりました」

── 19ゴールを挙げた昨季と比べると、新天地のサンフレッチェ広島ではやや苦戦しているように感じます。リーグ戦では4ゴールに留まっていますが(26節終了時)、ここまでのプレーを振り返ると?

「キャンプの時はかなり状態がよくて、練習試合でもたくさん点が取れていたんです。今年も去年みたいな感じでいけるかな、と思っていたんですけど......いざ始まると簡単にはいかなかったですね。

 シーズンの最初の頃は、点こそ取れていなかったですが、パフォーマンス自体は悪くなかった。でも、やっぱり点が取れないとメンタル的にも難しくなりますし、連戦の影響もあってコンディションも落ちてしまいました。代表に呼ばれる前くらいまでは、そんな状態でしたね」

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