日本代表は「引いた相手を崩せなかった」のではない。どのようにオマーンの術中にはめられたのか (3ページ目)
逆に、これまで酒井が右サイドで果たしていた役割が、図らずも明らかになった。彼の力強いプレーがボランチにパスコースを、サイドアタッカーにサポートを、トップにクロスの供給を、左サイドの選手に時間や空間を与えていたのだ。
ひとりで戦局を動かせる選手を欠いた場合、日本はオマーンのような相手にも苦しむ。その現実をさらけ出した一戦だった。それは今回、アジアを勝ち抜く上での戒めとするべきだろう。
「オマーンの監督の仕事は楽しいです。何かを成し遂げようというチームで、オマーン人が誇りに持てる勝利をプレゼントできました」
イバンコビッチ監督は、言葉の端々に幸福感を滲ませていた。
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