長友佑都はベトナムの運動量を警戒。森保Jは敗戦の教訓を生かせるか (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by JFA/AFLO

 それゆえ、大迫の出場が可能なら、攻撃陣はサウジアラビア戦の武藤、原口元気(ハノーファー)、南野拓実(ザルツブルク)、堂安律(フローニンゲン)の4人をすべて入れ替え、大迫、乾貴士、北川航也(清水エスパルス)、伊東純也(柏レイソル)を送り出す。大迫の出場が難しければ、南野を残すことになるだろう。

 反対に、ボランチから後方は、サウジアラビア戦で完封勝利を飾り、安定しているだけにメンバーを変更しにくい。ボランチに塩谷司(アルアイン)を、右サイドサイドバックに室屋成(FC東京)を起用するかどうか。変更があったとしても、最小限に留めるのではないだろうか。

 また、高さにおいては日本のほうに明らかに分があるだけに、サウジアラビア戦同様、セットプレーがカギを握るに違いない。その意味でも、キッカーを務めるボランチの柴崎岳(ヘタフェ)は、ベトナム戦に出場するはずだ。

 いずれにしても、FIFAランク100位とはいえ、ベトナムは油断のできない相手であることに違いはない。だから、昨年8月のアジア大会で対戦し、敗れていてよかった。試合に乗り切れないまま開始早々に失点したアジア大会を教訓に、手堅く、賢くゲームを進め、前回大会で敗れた8強の壁を乗り越えたい。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る