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【プロ野球】緒方孝市から見て、選手時代と監督時代の広島打線はどちらが上? 前田智徳と江藤智の「一目置かれていた」打撃も語った (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

【1990年代の打線は歴代トップクラス】

――打順によってやりやすさ、難しさは違いましたか?

緒方 やりやすいかどうかより、それぞれの打順に面白さがありました。私は基本的に4番以外の打順は全部打たせてもらいましたが、それぞれに役割があって非常に勉強させてもらいましたね。1番や2番にはいかにチャンスメイクするかを考えますし、クリーンナップに入れば、得点圏でのバッティングの難しさを非常に感じました。

――江藤さんと前田さんの打撃技術はチーム内でも飛び抜けていたとのことですが、どんな部分に注目していましたか?

緒方 江藤はボールを遠くに飛ばす技術、前田はボールをとらえる技術が非常に優れていました。打撃コーチに頼んで彼らのバッティングの映像を集めてもらい、盗めるものは盗もうと擦りきれるほど見て勉強しましたよ。ふたり以外にも、当時は野村さんや金本がトリプルスリーを達成しましたし、ハイレベルな選手が揃っていました。

――仮に緒方さんが当時のチームを指揮する立場であれば、どんな打順を組みますか?

緒方 三村監督が考えたオーダーを先に挙げていただきましたが、やっぱりその打順がベストだと思います。ピッチャーの力量など時代背景の違いはあるにせよ、1990年代(半ば~後半)の打線は、広島の歴史上でトップクラスの打線だったことは間違いありません。リーグを3連覇した時の打線も強力だったと思いますが、それ以上の力があったと思います。

【3連覇時代と1990年代の打線の共通点】

――3連覇時代の打線は、指揮官としてどう見ていましたか?

緒方 共通しているのは、メンバーを固定できる強みがあるということです。1990年代は少し打順が変わっても、スタメンはほぼ変わりませんでしたが、3連覇した時もほぼ同じメンバーでした。その代名詞が1番・田中、2番・菊池、3番・丸と、4番で打線を引っ張ってくれた鈴木誠也。走れる選手が多いという点も、90年代と共通していますよね。

 ブラッド・エルドレッドやエクトル・ルナ、サビエル・バティスタら外国人選手に4番やクリーンナップを任せたこともありますが、やはり誠也が4番にどっしりと座ってからチーム力が安定したと思います。

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