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【プロ野球】石毛宏典から見て西武はどう変わった? 重要な戦力の源田壮亮と外崎修汰は「老け込む歳じゃない」 (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

――現在、CS進出圏内の3位オリックスまで5.5ゲーム差。厳しいゲーム差ではありますが、ここから巻き返すためのポイントは?

石毛 応援してくれるファンのためにも勝たなければいけませんし、当然、3位も諦めてはいけません。3位を狙うのであれば、DHや代打で中村剛也と栗山巧を使ったほうがいいんじゃないのかなと。村田怜音がDHで出たりしていますが、彼はファーストを守る時もありますよね。あとは、先ほども名前を挙げましたが、源田と外崎がしっかりしなければいけない。2人とも32歳。まだまだ老け込む歳じゃないですよ。

 若手中心の起用にシフトして経験を積ませることも大切ですが、3位の可能性がある限りは勝ちにいく姿勢を見せなければいけませんし、経験のある中堅、ベテランの働きが必要不可欠です。ただ、3位を争うことになるオリックスは優勝経験者が多いチームですし、楽天もルーク・ボイトら外国人をシーズン途中に補強して戦力に厚みが出てきています。

 非常に厳しい戦いになることは間違いありません。西武はピッチャー陣はいいですから、いかに1点をもぎとっていけるか。ポイントとなるような場面での1本を期待できるのがベテランなんです。

【プロフィール】

石毛宏典(いしげ・ひろみち)

1956年 9月22日生まれ、千葉県出身。駒澤大学、プリンスホテルを経て1980年ドラフト1位で西武に入団。黄金時代のチームリーダーとして活躍する。1994年にFA権を行使してダイエーに移籍。1996年限りで引退し、ダイエーの2軍監督、オリックスの監督を歴任する。2004年には独立リーグの四国アイランドリーグを創設。同リーグコミッショナーを経て、2008年より四国・九州アイランド リーグの「愛媛マンダリンパイレーツ」のシニア・チームアドバイザーを務めた。そのほか、指導者やプロ野球解説者など幅広く活躍している。

◆石毛宏典さん公式YouTubeチャンネル
「石毛宏典TV」はこちら>>

著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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