投手で甲子園優勝→プロで遊撃手挑戦。日本ハム平沼翔太、5年目の危機感 (3ページ目)

  • 沢井史●文 text by Sawai Fumi
  • photo by Sawai Fumi

「昨年までは、ただがむしゃらにやれることをやってきました。今年はがむしゃらにやりつつも、周りをしっかり見て結果を残す。常にレギュラーを獲る気持ちを忘れないようにしたいです。今年レギュラーを獲れないとズルズルいってしまいそうなので、危機感はあります。とにかく、今年は貪欲にやっていきたいです」

 昨年はサードも守ったが、今年はショート1本で勝負に出る覚悟だ。だが、課題はまだ山積みだ。

「一軍でプレーするために最低限のものは身につけてきたと思いますが、今の守備力ではまだ打つ方でカバーしていかないといけない。もちろん、打撃もまだまだ欠点があるので改善していかないといけないんですけどね。低めのボール球にどうしても手が出てしまうので、バットの軌道を見直しているところなんです」

「やっぱり無理かも」から始まった平沼の挑戦も、ついに答えを出すシーズンとなった。ひたむきに走り続けてきた4年間を土台に、一軍での飛躍を誓う

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