【新車のツボ172】スバル・レヴォーグ。旬なハイテクだけじゃない。地力が魅力のイヤーカー (2ページ目)

  • 佐野弘宗●取材・文 text by Sano Hiromune
  • photo by SUBARU

 そのハンズオフ走行は、レヴォーグで初登場となった"アイサイトX"の機能の一部である。アイサイトXは従来のナビ用の2Dマップとは別格の"高精度3Dマップ"のデータを使って走るのがツボだ。高精度3Dマップは普通の2Dマップ情報に加えて、車線数や傾斜、立体交差、分岐・合流路の形状まで細かにデータ化されており、将来的な本物の自動運転に不可欠なものとされる。

 高精度3Dマップに周囲の交通状況を感知するレーダーやステレオカメラからの情報も融合して走るアイサイトXでは、ウインカー操作で作動する半自動車線変更や、カーブや料金所手前での自動減速など、ハンズオフ走行以外にも近未来の自動運転に通じる機能がテンコ盛りである。このアイサイトXが、新型レヴォーグのカー・オブ・ザ・イヤー獲得の最大の原動力になったことは間違いない。

 新型レヴォーグでは全グレードに、このアイサイトX装着車を用意していて、価格は非装着車比で一律35万円高。アイサイトXの内容を考えれば35万円を高すぎるとは思わない。しかし、新型レヴォーグの場合、アイサイトX装着車でなくても、緊急自動ブレーキ機能や全車速対応の追従機能付きクルーズコントロール、車線維持機能などを備えた"新世代アイサイト"が標準装備となる。

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