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きこえない・きこえにくい選手たちによるデフリンピックで新しい観戦体験に期待 競技会場では数々のUC技術を導入 (3ページ目)

  • text by Sportiva

 このように企業も積極的な姿勢を見せていることもあり、協賛契約を結んでいる企業数は約70社にのぼり、大会に向けてさらに増えていく可能性が高いという。

 また、大会成功に向けて多くの人々が関心を寄せ、昨年11月から行なったボランティアスタッフの募集では、3,500人の募集人員に対し、約19,000人の応募があった。採用された人のなかには、手話でコミュニケーションが可能な人が1,641人、うち国際手話が可能な人が447人もいた。

 開催まであと数カ月に迫り、協力、サポート体制も充実してきているが、萬屋氏はまだ課題は多いと語る。

「機器を用意するだけではなくて、より使いやすいものにして、それをスタッフの皆さんがしっかり使いこなせるようにすること。それが重要だと思っています」

 そのために、9月13日(土)から開幕する『東京2025世界陸上』で、デフリンピックで活用する予定のディスプレイなどの機器を設置したり、タブレットを持ったスタッフを配置したりして、その成果を検証することになっている。

 デフリンピックは日本では初開催となるため、多くの人が初めての観戦になるはずで、それは大会を作り上げていく関係者も同じ。そんななかでは試行錯誤しながらも、最後は成功に向けた熱意が大切になる。

 萬屋氏は「私たちが技術を開発しているのではなくて、いろんな方とお話をして機器の改良や導入をしていくんです。そんな方々は、社会を変えていきたいという思いを持った人がすごく多くて、私もやりがいを感じますし、楽しいです」と語る。

 デフリンピックはそんな熱意を持った多くの関係者、ボランティアの方々によって支えられている。

 競技会場ではUC技術が活用されたデフリンピックならではの光景が広がっているはずだ。スタッフが持っているタブレットや透明ディスプレイなどの意味を知っておくことで、競技だけではないデフリンピックの面白みや意義を感じることだろう。


東京都 スポーツ推進本部
国際スポーツ事業部
事業調整担当課長
萬屋亮氏

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