2020.01.01

箱根連覇へ「主力隠し」に見る東海大の
自信。当日変更の選手はこうだ

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Kyodo News

東海大・駅伝戦記 第75回

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 明日、いよいよ箱根駅伝である。それに先立ち、12月29日に区間エントリーが発表された。東海大は以下のエントリーメンバーになった。

1区:鬼塚翔太(4年)
2区:塩澤稀夕(3年)
3区:西川雄一朗(4年)
4区:鈴木雄太(3年)
5区:西田壮志(3年)
6区:羽田智哉(4年)
7区:松崎咲人(1年)
8区:小松陽平(4年)
9区:米田智哉(3年)
10区:郡司陽大(4年)

 補欠メンバーは、キャプテンの館澤亨次(4年)、阪口竜平(4年)、松尾淳之介(4年)、名取燎太(3年)、市村朋樹(2年)、竹村拓真(1年)の6人である。

補欠に回った名取燎太だが、当日変更でのエントリーが有力視されている この区間エントリーでまず目を引いたのが、2区の塩澤だった。両角速監督は、名取が札幌マラソン(ハーフ)で優勝してから2区候補に挙げていたが、最終合宿などでの調子を見て、「塩澤の調子がいい」と2区に決めたという。

 この選択は、東海大にとって戦術的な幅を広げる意味で非常にプラスになる。つまり、全日本大学駅伝で優勝した時のアンカーであり、ハーフを62分台で走る名取を他区間で起用できるのだ。

 この"名取隠し"は、他大学にとっては脅威になる。仮に、名取が6区以降の区間に入ると、復路は前回以上の爆発力を持つ強力な布陣になる。現在、9区には米田が入っているが、メンバー変更の可能性が高い。

 この名取をはじめ、館澤、阪口、松尾も入る可能性があり、出雲駅伝、全日本大学駅伝で結果を出した市村も控えている。

 両角監督は復路を走る選手の要素として、「16キロ以降で粘れること」を挙げており、出雲、全日本でタフな走りを見せた市村も構想に入っているはず。いずれにせよ、9区にはエース級が入るのは間違いない。

 また、両角監督が重要区間に挙げ、「もっとも信頼できる選手を置く」と語った4区も、当日のメンバー変更になる見通しだ。補欠に回った主力メンバーなら誰もが候補になるが、ここは黄金世代の4年生が担うことになりそうな気配だ。

 今回、中島怜利(4年)が不在となって注目の6区だが、誰が担うのか。中島の一昨年の上尾ハーフのタイムが62分28秒なので、このタイムが目安になる。