2019.10.12

学生長距離界のエース、東洋大の相澤晃。
三大駅伝全てで区間記録を狙う

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • photo by Osada Yohei/AFLO SPORTS

 10月14日の出雲駅伝を皮切りに、いよいよ駅伝シーズンが幕を開ける。今シーズンも、前回の箱根駅伝を制覇した東海大学と、青山学院大学、東洋大学の「3強」が上位を争う構図となりそうだ。

 昨シーズン、大学三大駅伝で無冠(出雲2位、全日本3位、箱根3位)に終わった東洋大学のキーマンは、主将の相澤晃(4年)だ。

 前回の箱根駅伝4区で区間新記録(1時間0分54秒)をマークした、”学生長距離界のエース”。トラック競技でも東京五輪出場を狙うなど注目度が高まっている相澤に、昨シーズンを振り返ってもらいながら、来年の東京五輪、目の前に迫る駅伝シーズンに向けての意気込みを聞いた。

前回の箱根駅伝4区で区間新記録をマークした、東洋大4年の相澤――あらためて、昨シーズンを振り返っていただけますか?

「昨年は、まずはトラック(1万m)でしっかり結果を残すことを目標に臨んだシーズンでした。昨年4月の兵庫リレーカーニバルで、自己ベスト(28分17秒81)を更新することができたことが、一番の収穫だったと思います。駅伝に関しては、出雲では区間賞を逃しましたが、全日本で区間賞、箱根で区間新記録をマークすることができたので、個人的にはいいシーズンでしたね」

――全日本駅伝で左腓骨(ひこつ)筋を負傷し、箱根駅伝の直前まで痛みに悩まされていたそうですが、これ以上ない結果が出ましたね。

「ケガをしてから、ずっと適切なケアができていたことが大きな要因です。朝5時半から練習が始まるのですが、少し早めに起床してお風呂に入り、ケガをした部位を温めたり。そういう細かいケアや準備を繰り返してきたので、箱根での区間新記録につながったんだと思います。

 箱根に向けて追い込みをかけた12月の合宿でも、『朝練が終わった後に、しっかり全員でストレッチをやろう』と、チーム全体で準備の大切さについて話し合いながら取り組んでいました。トレーナーさんも常駐しているので、一人ひとり自分の状態を確認しながら本番に向けて過ごすことができた。おかげで、僕のケガの痛みは12月24日に完全になくなったんです。最高のクリスマスプレゼントだと思いましたよ(笑)」

――すばらしいタイミングでしたね(笑)。今年は、ここまでトラック競技でさまざまな大会に出場してきましたが、状態はいかがですか?

「4月に行なわれた、金栗記念選抜中長距離大会5000mでの走りには手応えを感じました。大学記録は塗り替えられませんでしたが、13分34秒94の自己ベストを出せて、思い描いていた通りにゴールできましたからね。それ以外のレースでは最低限の走りしかできなかったので、もっと調子を上げていかないといけません」