2019.02.01

水泳は『家族』。東京パラリンピックを
目指す女子高生スイマーが急成長

  • 星野恭子●取材・文 text by Hoshino Kyoko
  • 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

 2018年は、高校生スイマー小池さくら(日体桜華高)にとって、試行錯誤を重ねながら、大きな成長を示した1年となった。

 冬季練習開けの3月に行なわれた「2018春季記録会」では狙ったタイムに届かず、惜しくも8月のパンパシフィック水泳選手権大会の出場権を逃し、シーズン早々に悔しさを味わった。だが、10月のジャカルタ・アジアパラ競技大会の代表には選出された。

成長の年となった2018年を振り返るとともに、今後について語った小池さくら 気持ちを切り替え、アジア大会を今年の大一番と位置づけて強化スケジュールも組みなおした。夏場にもしっかり練習を積み、自信をもって乗り込んだジャカルタでは6日間で7種目という過密日程のなか、銀メダル3個、銅メダル1個を獲得。100m平泳ぎではアジア記録を、同自由形では日本記録を更新してみせる健闘ぶりだった。

 アジアパラ大会は小池にとって、シニアレベルの国際総合大会としては初の日本代表戦でもあった。ジャカルタの高温多湿の過酷な気候もあり体調を崩す選手も少なくないなか、環境への順応力も示した。

「(専門の)400m自由形で自己ベストを出せなかったのは悔いが残りますが、『イーブンペースで泳ぎ切る』という目標は達成できたかなと思います。100m平泳ぎでもアジア新記録が出せたし、手ごたえのあった1年でした」

 水泳を始めて約14年。生後11カ月で患った病の影響で両脚にマヒが残り、日常生活では車いすを使うが、体を動かすことは大好きだった。水泳は保育園時代に始め、中学生から競技として本格的に取り組んでいる。「ほぼ毎日ずっと泳いできて、水泳は『家族』みたいな存在」と笑う。