車いすバスケ日本代表は、
強豪の壁を越えるために何をすべきか? (5ページ目)
そのひとつが、若手の台頭だ。今大会、代表デビューとなった18歳の現役高校生、赤石竜我はその代表例だろう。もともと守備力に定評のある赤石は、初戦からコート上でしっかりと自らの仕事をまっとうすると、2試合目からは得点シーンも生まれ、攻守にわたってチームに貢献。予選プールの韓国戦や、決勝のイラン戦など、厳しい試合でも大事なところで戦力として起用され、大会期間中で大きく成長した。
こうした若手の台頭が、チームに刺激を与え、競争力を生み出している。新しい風を送る若手に、経験豊富な中堅、ベテランと、チームのバランスがとれていることも、日本の成長を押し上げる要因となっている。
今大会は男女ともに、結果を残すことができなかった。だからこそ、2年後の本番に向けて、今大会をどのような"通過点"にするか。すべてはこれからの"2年間"次第だ。
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