「ラグビー黄金世代」注目の大学生12人 リーチ2世、松島幸太朗2世など逸材多数

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji

 9月に始まった関東・関西の大学ラグビーも、開幕からそれぞれ4~5試合ほどを消化した。対抗戦では日本一連覇を目指す帝京大、昨季ファイナリストの早稲田大、100周年を迎えている明治大がいずれも好調で、関東リーグ戦1部では東海大、関西Aリーグでは京都産業大も白星を積み重ねている。

 そのなかで注目したいのは、今季から大学ラグビーに足を踏み入れたルーキーたちだ。

早稲田大の矢崎由高は「黄金世代」の筆頭格 photo by Saito Kenji早稲田大の矢崎由高は「黄金世代」の筆頭格 photo by Saito Kenjiこの記事に関連する写真を見る というのも、彼ら2004年度生まれの大学1年生は、関係者の間で「黄金世代」との呼び声が高い。高校日本代表として今年3月に行なわれたアイルランドU19代表戦では、アウェーの地で金星を勝ち取るなど、その世代のポテンシャルの高さをあらためて証明した。

 進学先の強豪校でも、いきなり戦力として重宝されている。今回はすでに公式戦で結果を残しているルーキーたちを紹介したい。

 まずは、早稲田大1年のFB矢崎由高(やざき・よしたか)。身長180cm、体重85kgと恵まれた体躯を誇り、スピードとステップワークに長けたランナーだ。

※ポジションの略称=HO(フッカー)、PR(プロップ)、LO(ロック)、FL(フランカー)、No.8(ナンバーエイト)、SH(スクラムハーフ)、SO(スタンドオフ)、CTB(センター)、WTB(ウイング)、FB(フルバック)

 大阪から神奈川の桐蔭学園に進学した矢崎は、高校1年からレギュラーとして花園連覇に貢献。優秀選手にも選ばれ、同校の先輩になぞらえて「松島幸太朗2世」と称された。高校3年時は花園出場を逃したが、高校日本代表として躍動。そして今季から早稲田大に進学すると、春季大会では早明戦でデビューを果たし、2戦目の東洋大戦ではハットトリックを達成した。

1 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る