【ラグビーW杯】いざ初戦。ジャパンがビッグ・サプライズを起こす
いよいよラグビーのワールドカップ(W杯)が開幕する。1次リーグB組の日本代表は19日(日本時間20日)、英国のブライトンで、いきなり優勝候補の南アフリカと対戦する。ポイントはスクラムとブレイクダウン(タックル後のボール争奪戦)、ボールを動かし続けることができるかどうかだろう。17日のメンバー発表の会見で、エディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)は「勝つ試合をするだけ」と言い切った。
ケガから回復して、南アフリカ戦に間に合ったジャパンのトライゲッター山田彰仁「南アはW杯史上、一番勝率が高いチーム、対照的に日本はもっとも勝率が低いチームです。小人が槍を持って、巨人と戦うような感じでしょう。槍は持てないけれど、いろんな武器を持って戦う準備はできました。ビッグ・サプライズを起こしたい」
その日本の武器のひとつがスクラムである。ハードワークの結果、8人がまとまり、低く鋭く組めるようになった。対応力もついた。FWの核弾頭、3大会連続W杯代表のロック大野均は自信を膨らませる。
「しっかり我慢していれば、向こうに(スクラムを)押されることはない。耐えて耐えて、後半の後半になって、我慢比べで相手が崩れれば、こちらに勝機が生まれる」
南アもまた、スクラムの押しからチームを勢いづかせる。大きくて重くて、巨岩のごとく堅い。フロントローはデュプレッシー兄弟らが結束する。大野は「相手の強みを消すことができればチャンス」と意気込む。17日の練習では烈しいモール対策にも打ち込んだ。極力、ゴール前のラインアウトは避け、低く堅いモール・ディフェンスができるかどうか。
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