【F1】前哨戦でも苦戦。ホンダの日本GPはどうなるのか? (2ページ目)
しかし、逆にいえば言い訳の許されないそんな状況下で、マクラーレン・ホンダの2台は予選12位と15位に終わった。トップのフェラーリとは1.5秒の差。それが、今のこのチームの実力ということだ。
「シーズン当初から比べれば、かなり縮まってきたかなとは思います。しかし、我々としてはスムーズに走れて、充分に時間を掛けてセットアップをした上でのこの差なので、改めてギャップを感じているというところです。クルマを速く走らせるためには、パワーユニットもシャシーも合わせてエンジニア同士でもっと詰めていかなければなりませんし、まだまだやるべきことはたくさんあります」(新井総責任者)
今季のマクラーレン・ホンダの低迷に対して、ホンダのパワーユニットにその責がある、という世間の印象は強い。シャシーだけなら、「3強チームに次ぐ4番目の速さ」と言う声もある。
しかし、曲がりくねったマリーナベイ市街地サーキットでいかんなく車体性能を発揮し、打倒メルセデスAMGを果たしたフェラーリやレッドブルに較べれば、マクラーレンのパフォーマンスが物足りなかったことも揺るぎのない事実だ。
フェルナンド・アロンソも、それは認めている。
「もし本当に、僕らのマシンが4番目に速いマシンだったら最高なんだけど、それは楽観的すぎるだろう。フォースインディアは低速サーキットで非常に力強いし、ロータスやウイリアムズもコンペティティブだ。その3チームと戦うことが僕らにとっては現時点の目標だし、彼らを上回れれば嬉しい」
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