安田記念で注目の血統はディープインパクト系 期待大はキズナ産駒とロードカナロア産駒 (3ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki

 レッドモンレーヴは昨年のGⅡ京王杯スプリングC(東京・芝1400m)を勝った馬だが、1600mでも3勝を挙げ、1800mでも勝利があるように距離は適性内。昨秋の富士S(東京・芝1600m)ではナミュールに次ぐ2着に入っている。昨年の安田記念は0秒6差の6着、マイルチャンピオンシップは0秒5差の9着と大きくは負けておらず、マイルチャンピオンシップでは直線で他馬に弾かれてフラつく不利もあった。

 前走の京王杯スプリングCは連覇こそならなかったものの、4角最後方から上がり3F32秒2という豪脚を繰り出し、1着との差はハナ差と勝ちに等しい内容だった。年明け4戦目だった昨年に比べ、今年は年明け3戦目と1戦少ない分の余裕もありそうで、GⅠを2戦した経験は確実に実になっているはずだ。

 以上、今年の安田記念は、キズナ産駒パラレルヴィジョン、ロードカナロア産駒レッドモンレーヴの5歳馬2頭に、GⅠ初制覇の期待をかけたい。

※こちらの記事は明日5月31日(金)12:00頃まで無料で閲覧できます。それ以降は有料となります。

プロフィール

  • 平出 貴昭

    平出 貴昭 (ひらいで・たかあき)

    主に血統分野を得意とする競馬ライター、編集者。(株)サラブレッド血統センター在籍。著書に『覚えておきたい日本の牝系100』『一から始める! サラブレッド血統入門』など。「週刊競馬ブック」で『血統見聞録』を連載するほか、「競馬四季報」などの編集業務にも携わる。そのほか、『優駿』などにも寄稿。twitterアカウント:@tpchiraide

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