エルムSはリピーター、オープン入り初戦馬、GI馬が穴馬券を後押し (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 だが、GIのタイトルホルダーを侮ってはいけない。それだけの実力を秘めていることは確かであって、加齢やスランプで結果が出ない時期があっても、調整がうまくいき、舞台やレース展開がマッチすれば、その実力がいつ爆発してもおかしくないのだ。

 そこで、今回のメンバーを見渡してみると、ダートGIを過去に制した馬はいなかった。しかしながら、芝のGIを制している馬が1頭いた。

 タイムフライヤー(牡5歳)である。

 同馬は、2歳時にGIホープフルS(中山・芝2000m)を制覇。その後は精彩を欠いて、昨夏から主戦場をダートに変更している。着々と力をつけて、前走のオープン特別・マリーンS(7月12日/函館・ダート1700m)では、ホープフルS以来の勝利を挙げた。

 その分、評価は上がるだろうが、他にも評判の有力馬が多数出走する。とすれば、人気が割れる可能性が高く、同馬を絡めてもオイシイ配当になるかもしれない。潜在能力を考えれば、外せない1頭と言えるのではないだろうか。

 夏の北海道シリーズで行なわれる唯一のダート重賞。上位人気馬を蹴散らして、波乱を演出する穴馬の台頭はあるのか。そんな期待を託せる馬が、ここに名前を挙げた面々の中にきっといる。

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