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【欧州サッカー】古橋亨梧が早くも初ゴール 高レベルのイングランド2部で戦う9人の日本人 (2ページ目)

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi

【さらに日本人選手が増える可能性も】

 ちなみに、この試合ではリーグ開幕戦ではメンバー外だった藤本もベンチ入り。出場機会こそなかったが、新天地での第一歩を踏み出している。

 もっとも、昇格組のバーミンガム・シティにとって、プレミアリーグ昇格のハードルは低くない。そこで昇格のキーマンとなるのが、昨シーズンから指揮を執るクリス・デイビス監督だ。

 現役時代はウェールズの年代別代表でプレー経験もあったデイビスは、ケガにより19歳で引退。その後、指導者の道を歩み始めると、レスター、リバプールなどでブレンダン・ロジャース監督の右腕として実績を積み、一昨シーズンはトッテナムでアンジェロ・ポステコグルー監督のアシスタントコーチを務めた。トップチームの監督としては、現在のバーミンガム・シティが初めてのキャリアとなる。

 だが、昨シーズンは就任初年度に3部で快進撃を繰り広げ、すべてのリーグにおけるシーズン最多勝ち点記録となる111ポイントを積み上げてチャンピオンシップ昇格に導いただけに、今シーズンのチャンピオンシップでも台風の目となる可能性もある。そのなかで、岩田と古橋、そして藤本の3人がどこまで活躍できるかが注目される。

 昨シーズンは昇格プレーオフ出場の一歩手前となる7位に終わったブラックバーン・ローバーズでは、加入2年目の日本代表FW大橋祐紀がプレーする。

 昨シーズンは初の海外挑戦でありながら、リーグ戦9ゴールをマークした大橋は、今シーズンのリーグ開幕戦(ウェスト・ブロム戦)でも1トップでスタメンフル出場。ブラッドフォード・シティ(3部)とのカラバオ・カップ1回戦ではベンチスタートだったが、後半73分から途中出場すると、4-2-3-1の右ウイングでプレーした。

 ブラックバーンといえば、かつてアラン・シアラーとクリス・サットンを擁して1994-95シーズンにプレミアリーグ優勝を遂げたこともあるクラブ。2011-12シーズンを最後にプレミアリーグから遠ざかっているが、昨シーズンは7位だっただけに、今シーズンは何としても昇格を果たしたいところだ。

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