2019.02.14

米本拓司が名古屋へ移籍したワケ。
「ここでは、ごまかしがきかない」

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 小早川 渉●撮影 photo by Kobayakawa Wataru

名古屋グランパス・米本拓司インタビュー@後編

 高校を卒業後、FC東京に10年間在籍してきた米本拓司が今オフ、新天地として選んだのは名古屋グランパスだった。チームを率いるのは、個の技術を高めることに定評があり、現在のJ1王者である川崎フロンターレの礎(いしずえ)を築いた風間八宏監督である。

 米本の移籍の決め手となったのも、風間監督の教えを請うてみたいという想いだった。決断に至る背景に迫った前編に続き、後編では徹底して「止める・蹴る」を繰り返す、新天地での奮闘に迫った。

「名古屋グランパス・米本拓司インタビュー@前編」はこちら>>>

MF米本拓司(よねもと・たくじ)1990年12月3日生まれ、兵庫県伊丹市出身―― 名古屋グランパスについても聞かせてください。あらためて、名古屋で何を身につけたいと思っていますか

米本拓司(以下:米本) 名古屋のサッカーをやるうえで、自分に技術が足りないのはよくわかっています。でも、1、2週間で急にうまくなれるわけではないので、技術に関しては、半年とか1年という長いスパンで考えていて。この1年は絶対に苦労すると思うんです。その覚悟はしているので、そこはもう、毎日、毎日ボールを蹴って、みんなに追いつきたい。

 そのなかで、自分の特長である守備の部分を存分に発揮して、チームに貢献したいですね。半年後、1年後にうまくなっている自分を想像したらワクワクするし、「名古屋に行って大丈夫?」と思っている人たちに1年後、「米本って、あんなにうまかったっけ」って言わせたい。というか、見返したい。

―― かなり前の話ですが、中村憲剛選手が多摩川クラシコのあと、「ヨネが『風間さんのサッカー、どうですか?』って熱心に聞いてきたけど、興味あるのかな?」と言っていたことがあります。興味があったんですか?

米本 言ったかもしれないですね。すごく興味がありましたから。風間さんの記事を読んで、「こういう考え方もあるんだ」とか、「なんでフロンターレの選手って、あんなにうまいんだろう」とか。