【サッカー日本代表】森保一監督は何のために続投したのか 2連勝しても拭えない采配への違和感 (2ページ目)
これまで日本代表監督は、当たり前のようにワールドカップを区切りとして任期が設定されてきたが、異例の短期続投は、そのメリットとデメリットをあらためて考える、いいきっかけになっているのではないだろうか。
ただし、以上のことを理解してもなお、現在の日本代表に対して違和感が拭えないのは、森保監督は本当にアジアカップ優勝を最大にして唯一の目的としてチームの指揮を執っているのか、という疑問が浮かぶからだ。
森保監督の半年間限定続投が決まってから、アジアカップ前に用意された国際試合は6試合。活動機会としてはわずか2回だ。
森保監督自身が指摘するように、活動の間隔が空くと、チームの戦い方のベースとなる部分を取り戻すにも時間を要する。だとすれば、もっとチームを固めていく作業が必要になってくるはずだ。
にもかかわらず、今回の日本代表招集メンバーには初招集の選手が4人も含まれている一方で、ワールドカップメンバーから菅原由勢、小川航基らが選ばれていない。
森保監督に託されているのは、4年後に向け、間口を広げて新戦力を発掘することではなく、アジアカップで優勝することであるはずなのに、である。
もちろん、アジアカップで戦力になると見込んでの新戦力登用なら、ためらう必要はない。だが、それが将来を見据えた期待値込みでの招集なら、話は違ってくる。
そもそも過去の実績を見ていると、次期日本代表監督への就任が決まっている現U-21代表の大岩剛監督の選手選考と、森保監督のそれとは、どうにもかみ合っていない。
大岩監督が率いたパリ五輪代表の選手のなかから、ひとりもワールドカップメンバーに選ばれなかったことは象徴的だ。それ以外でも、パリ五輪に向けたU-21~23代表の活動には一度も選ばれたことがない望月ヘンリー海輝が、日本代表(A代表)に、それもパリ五輪直後に選ばれたことは、本来的には理屈の通らない抜擢だった。
こうなると、森保監督が将来への期待値込みで新戦力を登用したところで、それが新監督の考えと合致しているのか、非常にあやしくなってくる。
ならば、現在の日本代表メンバーがワールドカップ当時とさして代わり映えのしない顔ぶれになったとしても、「目的はアジアカップで勝つためなのだから」と言われたほうが、まだ話の筋は通る。
ところが、ウルグアイ戦、ベネズエラ戦の2試合を振り返ると、日本代表デビューとなった選手が6人もいたり、2試合合計で延べ18人もの選手交代が行なわれたりと、まるで4年後に向けたリスタートであるかのようにテスト色を強めているものだから、よくわからない。
森保監督は、何のために半年間限定で続投したのか。
それがはっきりしないのならば、風当たりが強くなるのも仕方がない。
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