2017.11.11

おめでたいぞ、ハリル。ブラジル戦の
真実は「大人と子供」の前半にあり

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 ブラジル戦。ハリルホジッチは「二面性のある試合だった」と振り返った。「残念だった前半と、満足のいくものだった後半と」。コメントを要約するとそうなるが、言葉のニュアンスから察するに、後半の上出来が、前半の不出来を70対30で上回っていると認識してように感じた。惨敗ではなく善戦。1-3の敗戦を楽観的に受け止めている様子だった。

「ブラジルが後半、世界一のプレーを見せることができなかった理由は、日本がそうさせたからだ」

 ハリルホジッチはさらにこう胸を張った。

「もし前半を0-0で折り返していたら、日本は偉業を成し遂げていたかもしれない」

 本音なのか。虚勢なのか。いずれにしても困った話なのだが、より深刻な問題として受け止めたくなるのは前者だった場合だ。本音だとすれば、おめでたいにもほどがある。

ブラジル戦で前半のうちに3点を失い、試合を決められた日本代表 真実は前半の戦いにあり。これが親善試合(テストマッチ)の常識だ。メンバー交代の枠は、公式戦が3人であるのに対し、今回の親善試合は6人。ブラジルは、後半の頭に行なわれたGKアリソンとカッシオの交代を皮切りに、その枠すべてを使い切った。後半26分にはエースのネイマールも下げている。スタメン11人の半分以上の選手を次々と入れ替えながら後半を戦った。