元阪神ドラ１・伊藤隼太が語る今季の覚悟。「自分の野球に決着をつける。シーズンが終わった時にどういう景色が見えているか」 (3ページ目)

ーー具体例をあげるとすれば、どういう部分ですか？

伊藤　一塁コーチャーにいる時の話ですが、独立リーグの球場はナイターの照明がNPBより暗いのでキャッチャーからのサインを投手が見づらい時があるんです。その時に投手がキャッチャーをのぞき込む仕草をした時は、サインが前の球種から変わっている可能性が高い。

　また、二塁にランナーがいる時に相手の二遊間がどのように動いているかを見ていると、実はセカンドやショートが出しているサインは適当だったりする。要は一球一球ごとにサインは出していなかったりするんです。今まではそんなことは考える機会がなかったんですが、見えていなかった部分が見えた感じがありますね。

ーー一方で、今年からは個人のYouTubeチャンネル「伊藤隼太の独壇場」も開設され、阪神時代とは違った形での発信、交流にもチャレンジされています。

伊藤　阪神時代はメディア主導で取り上げられることが多かったんですが、自分自身が「こういう練習をしている。こんな想いで過ごしている」といったことを知ってもらい、ファンの皆さんとの距離を縮めたいと思ってチャンネルを立ち上げました。「タイガースの伊藤隼太」ではなく「伊藤隼太」を発信して、僕に興味を持ってもらえればと思っています。