投手なのに敬遠、3連続本塁打の選手など。打撃もヤバかった投手たち (3ページ目)
巨人の"お騒がせ投手"バルビーノ・ガルベスも、本塁打で観客を沸かせた。1997年に3本塁打。審判にボールを投げつけたことによる無期限出場停止処分が明けた1999年には、2本の満塁本塁打を含む4本塁打を記録している。
また、DeNAで活躍したジョー・ウィーランドは、来日1年目の2017年に3本塁打を記録しているが、いずれも広島戦(2本が大瀬良から)で放ったもの。この年は広島を相手に打率.538、9打点と"キラーぶり"を発揮した。一方の広島では、のちにメジャーリーグでも活躍した広島のコルビー・ルイスが在籍2年間で5本塁打を記録。2009年に放った3本塁打のうち2本が場外弾という規格外のパワーを見せつけている。
メジャーリーグで多くの"日本人初"の打撃記録を持つのは、1995年に近鉄バファローズ(当時)からロサンゼルス・ドジャースに移籍した野茂英雄だ。複数安打、二塁打、三塁打、本塁打、打点、得点、四球、犠打、犠飛......数々の日本人初記録を打ち立てた野茂は、アメリカで過ごした12シーズンで65安打を放った。
昨年、ミネソタ・ツインズでチーム最優秀投手に輝いた前田健太も、広島時代、2019年まで4年間在籍していたドジャースで高い打撃力を発揮した。
P L学園時代に4番・エースを務め、高校通算で27本塁打。プロ入り後も自らチャンスを演出する場面が多かったが、特に2019年シーズンは、本塁打こそないものの打率.250(48打席12安打)、6打点と活躍。現在はDH制を採用しているア・リーグでプレーしているため、打席に立つのはポストシーズンなどに限られそうだが、その際にはバッティングにも注目だ。
チーム同士の駆け引き、試合運びが醍醐味でもある投手のバッターボックス。今後のDH制に関する話題も気になるところだが、セ・リーグならではの光景を今年も楽しみにしたい。
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