2014.07.22

オリックス森脇野球、18年ぶりVへ視界良好

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 オールスターも終わり、プロ野球は後半戦に突入した。前半戦のパ・リーグを盛り上げたのがオリックスだった。3、4月に7連勝を含む19勝8敗で開幕ダッシュに成功すると、前半戦を49勝35敗で折り返し、じつに17年ぶりの首位ターンを果たした。

監督就任2年目の森脇監督。17年ぶりに前半戦を首位で折り返した。

「開幕前の順位予想は嫌でも目に入ってきますよね。でも、あくまでも予想なので、特に何とも思わなかったですけど......。毎年、オリックスはすごい選手が揃っているので、普通にプレイすれば優勝を狙えると信じてやっています」

 そう語ったのは、オリックスの外野手で、キャプテンを務める坂口智隆だ。

 開幕前、オリックスの優勝を予想した解説者はほぼ皆無で、そればかりか大半が6位、もしくは5位だった。昨年まで5年連続Bクラス、過去10年間の成績を見てもAクラスに入ったのは2008年(2位)の一度だけ。さらに、昨年オフには攻撃陣の中心だった李大浩(イ・デホ)とアーロム・バルディリスが他球団に移籍。昨シーズン、リーグ1位の防御率を誇った投手陣を擁するとしても、苦戦は予想された。

 西武の正捕手・炭谷銀仁朗は開幕前のオリックスの印象を次のように語ってくれた。

「正直、対戦するのが嫌だと思っていたのはソフトバンクでした。オリックスは、そうですね......ヘルマンが入団して、昨年よりも機動力を使ってかき回す野球をしてくるだろうなと思っていました。糸井(嘉男)さんも足の速い選手ですし」

 ここまで(7月21日現在)、オリックスのチーム盗塁数77個はリーグ1位。ちなみに、昨年の盗塁数が84個(リーグ5位)。盗塁だけでなく、足が決して速くない主砲のペーニャも必死の走塁でダブルプレイを阻止する姿を何度も見た。さらに、ダブルスチールでチャンスを広げる場面も多く、走塁への意識が高くなっているのは明らかだ。