2020.07.10

イチロー初球宴から20年。
アメリカの価値観を変えた偉大な軌跡

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

福島良一「MLBコアサイド」

 1973年の初渡米から47年にわたってメジャーリーグの造詣を深めてきた福島良一氏に、さまざまな魅力を伝えてもらう「MLBコアサイド」。今回は20年前のイチロー選手のデビューイヤーを振り返り、その後のメジャーリーグの変化について語ってもらいます。

メジャー1年目でまだ若々しい当時27歳のイチロー ロサンゼルスのドジャースタジアムで行なわれる予定だった今季のMLBオールスターゲームは、7月3日に開催中止が正式に発表されました。1933年に始まった「真夏の球宴」が開催されないのは、第二次世界大戦の影響で中止となった1945年以来、75年ぶり2度目の出来事です。

 さかのぼること、ちょうど20年前の2001年7月10日。72回目となるオールスターゲームはシアトル・マリナーズの本拠地セーフコ・フィールド(現T-モバイル・パーク)で行なわれました。その全米中が注目するオールスターのファン投票で、最多得票を獲得したのがメジャー1年目のイチロー選手です。

 イチロー選手はア・リーグの1番センターとして先発出場。初回、ナ・リーグの先発ランディ・ジョンソン(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)からいきなり一塁への内野安打を放って出塁すると、すかさず二盗も成功させました。