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【夏の甲子園2025】ベテラン記者が優勝校をズバリ予想! 横浜の春夏連覇は? ダークホースはこのチーム! (2ページ目)

戸田道男氏(編集者兼ライター)

優勝予想:沖縄尚学

 全49代表校が出揃ったうえでの優勝予想は、横浜、健大高崎、智辯和歌山の「3強」が中心になるとの見方がもっぱらだ。

 今春センバツでは横浜、健大高崎、東洋大姫路を「3強」とするのが大方の予想だったが、今夏は智辯和歌山が東洋大姫路に代わって「夏の3強」を形成する格好か。

 選抜優勝で2度目の春夏連覇を目指す横浜、センバツ4強で春の関東大会を制した健大高崎、選抜準優勝で春の近畿大会も準優勝の智辯和歌山の3校は全国的にもそのまま実力トップ3と言っても過言ではなく、この3強を外して夏の甲子園本番の優勝予想をするとすれば、3強を自力で倒す可能性を秘めたチームであることが必須条件だ。

 そこで、実績、実力、今夏の勝ち上がりなどを判断材料に、3強を押しのけての優勝候補を選ぶとなると、沖縄尚学が浮上してくる。

 2年生の150キロ左腕・末吉良丞が安定感抜群でマウンドを守り、比嘉大登、真喜志拓斗らU18日本代表候補が中軸の打線も完成度が高い。横浜に7対8と惜敗した選抜当時から着実にチーム力もアップ。何より全国のトップを切って7月13日に代表決定と休養十分で臨めるのが大きなアドバンテージだ。ライバルとなる3強とはむしろ大会序盤で激突し、自力で勝ち上がる展開になるほうが道は開けるだろう。

 横浜、健大高崎、智辯和歌山ら強豪に共通するのは、選手層が厚く、スタミナも十分で、大会終盤になればなるほど当然のように実力を発揮してくること。3強と戦うにあたっては、沖縄尚学に限らずどのチームでも大会序盤のほうがチャンスはある。

 東洋大姫路、広陵、仙台育英といった実力校、昨夏甲子園の決勝を戦った京都国際、関東一などは言うに及ばず、左腕・江藤蓮の未来富山、気迫の右腕・高橋大喜地がいる豊橋中央あたりの初出場校が大暴れして、大会を盛り上げてくれることに期待したい。

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