CLで快勝。バルセロナが示したグアルディオラ時代との訣別

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Getty Images

 カンプノウで行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝第1戦、バルセロナ対バイエルン・ミュンヘンは、メッシの2得点、さらにはネイマールのゴールのお膳立てをする活躍で3対0とホームチームが勝利。ベルリンで行なわれる決勝に向けて大きなアドバンテージを手にした。

2ゴールの活躍で勝利の立役者となったメッシ(バルセロナ)2ゴールの活躍で勝利の立役者となったメッシ(バルセロナ)「メッシを止める方法? 彼の調子が今のままなら止められるDFはいないし、その術を知っている監督はいない。傑出したタレントを止めることはできない。彼はあまりにも素晴らしい選手だよ」

 バイエルン・ミュンヘン監督グアルディオラの古巣との対決ということも大きな興味を引いた戦いは、そのグアルディオラが前日記者会見で語った通りの結果となった。これまで自身に大きな喜びと成功をもたらしてくれた異次元の怪物により、現代サッカー界最高の指導者の1人のプランは完膚なきまでに打ち砕かれたのだ。

 確かにチャンスはバルセロナに作られていた。それでもバイエルンは互角以上の戦いを続けていた。だが、足の止まり始めた終盤、ついに起こしてはいけない怪物が目を覚まし、均衡は瞬(またた)く間に崩れていった。

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