W杯メンバー落選から切り替えた堂安律。その最終目標がデカすぎる! (5ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

―― 彼らふたりもそうですが、今回選ばれなかった選手でベスト11を作ったら現日本代表に引けを取らないチームになると思うので、気持ちを切り替えて4年後につなげてください。

堂安 はい、もう次を見るしかないので。来年の1月にはUAEでアジアカップがあるので、それに向けての準備を今からやるしかないと思っています。

―― 2020年には東京五輪もありますが、当面の目標はA代表デビューですか?

堂安 オリンピックを下に見ているわけではなくて、まずはA代表をいつも見ていないとダメだと考えています。上を見て損はないですし、上をしっかり見ることで自然とオリンピックもついてくると思うので、まずはA代表に入ることを目指したいです。

―― では最後になりますが、今後の目標をお願いします。

堂安 とにかく、来シーズンが大事だと思っています。今シーズンで残された課題はシーズンふたケタ得点が達成できなかったことなので、来シーズンはふたケタをクリアして、全試合フル出場するくらいにチームに欠かせない存在になりたいですね。

 それと、インスタのフォロワーも3万人まで増えたんですけど、それも今シーズンの課題として残っているので、フォロワー10万人を目指してがんばります(笑)!

       ◆       ◆       ◆

 少年時代から憧れていたヨーロッパで濃密な1年を過ごした堂安には、無限の可能性が広がっている。とりわけ、彼が20歳になったばかりであることを考えれば、最終目標とするチャンピオンズリーグ制覇の夢を大きすぎると、誰が言えるだろうか。

 夢は願わなければ、叶わない――。そのためにもふたたび始まる長いシーズンで、初年度以上の結果を残すことが最重要であることは言うまでもないだろう。その先のキャリアはまだ長いが、若手有望株として残された時間は決して多いわけでもない。

 20代でキャリアアップを果たすための重要なシーズンが、今年の夏に再開する。

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